ビタミンCの美肌効果とは?
健康をつくるとともに女性の美しさをつくりそれを維持するのを助けるビタミンCは、高齢社会となった現在で特に重要な存在であり、アンチエイジングの中心的な存在となっています。
こちらでは、多様な働きを持つビタミンCを、視点をかえて美容という面から紹介しています。
美しく輝く素肌づくりに!
ビタミンCは、皮膚との関係が深く、肌の美容には欠かせない成分です。
美しく輝きのある素肌をつくり、ハリのある若々しい肌を保ちます。
肌の本体はコラーゲンであり、ビタミンCはコラーゲンの生成と維持に不可欠な存在であることに加え、皮膚の細胞の増殖に必要です。
また、ビタミンCは生まれ変わろうとする肌本来の働きをサポートして、キメ細かな新しい肌を引き出すのです。
実は、肌の色もビタミンCと関わりがあります。
色具合は基底層のメラニンの量で決まり、メラニンはチロシンというアミノ酸からできます。
ビタミンCには、チロシンからのメラニンの生成を抑える働きがあり、美白効果もあります。
コラーゲンの生成の素材となるタンパク質とともに、ビタミンCをしっかり摂取すると、白く透明感のある素肌がつくられ、ハリのあり輝く素肌がつくられ、それらが維持されるのです。
年齢とともに、より成熟した美しい肌になり、「健やかに美しく老いたい」という女性の願望に応える成分がビタミンCなのです。
シミやソバカスを防ぐ!
基底層の色素細胞(メラノサイト)においてメラニンは作られており、紫外線の多い直射日光に肌をさらすと、メラニンの量が増えて色が濃くなります。
(※酸化型のメラニンは濃色で、還元型のメラニンは無色です。)
シミは濃色メラニン色素が顔の肌に沈着したものですが、ビタミンCにはメラニンの生成を抑えますので、シミのない美しい肌の維持に必要です。
また、出来てしまったシミに対しては、還元作用(抗酸化作用)によって、濃色のメラニンを無色のメラニンに脱色しますので、次第に色が淡くなり、目立たなくなります。
シミの原因は紫外線だけではなく、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、ニキビの炎症、肝臓の病気などがありますが、基本的にはメラニン色素をつくる命令を出す色素細胞刺激ホルモンが正常に働かなくためです。
これらの場合においても、ビタミンCの多様な作用がシミを防ぎます。
ソバカス(雀斑)は、顔だけでなく、手の甲、腕、肩、背中、など日光の直射を受ける肌に発生する色素班で、基底層のメラニン色素形成細胞の一部が先天的に壊れていて、そこに紫外線などによって異常に多くのメラニン色素ができるものです。
見かけはシミに似ていますが、シミは後天的なもので、ソバカスは遺伝的なものです。
しかし、どちらも体調や生活習慣などによって目立ったり目立たなくなったりします。
紫外線を浴びれば濃くなり、目立つようになります。
シミを防ぎ、ソバカスを目立たなくするには、紫外線を無防備に浴びないようにし、日々のスキンケアに気を付け、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
そして、ビタミンCをしっかりと十分に摂取するのです。
シミやソバカスの治療には、よく一日2gのビタミンCが使われますが、それと同時に皮膚浸透型のビタミンC含有化粧品を併用することで、体の内側と外側から同時にケアされ、より効果的だと言われています。
レモンやキュウリを輪切りにして顔にパックする方法が知られていますが、これらのビタミンCは水溶性であるため、肌には浸透しません。
野菜や果物のビタミンCは、口から摂取することではじめて、美容に役立つのです。
紫外線はシワのもと!
肌は加齢とともに、潤い、艶(ツヤ)、ハリが無くなり、乾燥してカサカサになってきます。
さらに、シワができ、肌の透明感がなくなります。
これは肌の酸化(老化)によって、コラーゲンの減少、さらに質が変わることで起こります。
水溶性のものが減少し、不溶性の硬いものが増えて、肌の弾力性(ハリ)が無くなります。
紫外線は、肌の老化をさらに促進します。
紫外線が肌の本体である真皮に達して、コラーゲンやエラスチンを変形させるのです。
すると、肌には弾力性が無くなり、シワが増えるだけではなく、紫外線は活性酸素の発生を促して細胞にダメージを与えますので、新陳代謝(ターンオーバー)を鈍らせます。
つまり、紫外線の浴びすぎ、日焼けによって、肌の老化が促進されるのです。
紫外線は、害は表面に出てからでは対応が遅すぎます。
毎日のビタミンC摂取の積み重ねが、紫外線のダメージをスムーズにケアして、美しい肌を維持出来るのです。
肌のしくみ!
肌(皮膚)はの厚さは、部位、性別、年齢によって違いますが、平均すると約2mmです。
0.1mmの表皮と1.9mmの真皮によって構成されています。
表皮は、角質層>顆粒層>有棘細胞層>基底層から出来ています。
角質層は、肌の表面を覆って外部からの刺激やダメージから肌を守っています。
角質層は常に新しい細胞と入れ替わって、古い細胞はアカとして剥がれ落ちていきます。
基底層の細胞は、上方へ移行しながら成熟して、角質層に到達すると古い細胞と入れ替わりますが、これが新陳代謝(ターンオーバー)と呼ばれるシステムです。
基底層には、メラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)が点在しており、肌の色はつくられるメラニンの量によって決まってきます。
メラニンは、肌の見栄えを悪くするために「シミ」として悪いイメージがありますが、実は紫外線から肌を守る重要な働きを持っているのです。
真皮は、主成分が結合組織であり、その中に網の目のように張り巡らされている血管によって、表皮に酸素と栄養を供給しています。
なお、真皮の下には、皮下脂肪があり、皮下脂肪が存在しています。
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