正しいビタミンCの知識。

ビタミンCが発見されて以後、ビタミンCに関する知識はすっかり新しくなり、大きく変わっていきています。健康や美容の為にビタミンCを積極的に摂る方が着実に増えている近年において、正しい基礎知識を学ぶことがとても重要です。
こちらでは、近年におけるビタミンCの基本的な情報を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

ビタミンとは?

ビタミンとは、体の働きを助け、調子を整える為に欠かすことの出来ない微量栄養素です。

ビタミンの働きは、よく機械の潤滑油に例えられています。
どんなに優秀な機械でも、潤滑油が足りないと能力を十分に発揮出来ませんし、油が切れてしまうと、機械が磨り減って故障の原因になってしまいますよね?

私たちでいえば、体が機械、機械を動かすエネルギーに相当するのが三大栄養素であるタンパク質・糖質・脂質、そして潤滑油がビタミンに相当します。

私たちヒトは、ビタミンを体内で生成することが出来ません。
したがって、ビタミンを含む食物を食べて、体に摂り入れなければ欠乏症を引き起こしてしまいます。

欠乏症を防ぐビタミンの必要量は極僅かで、1日の必要量はミリグラム単位、またはその1000分の1のマイクログラム単位で表される量である為、微量栄養素と呼ばれています。

ほかのビタミンとは違う存在!

ビタミンの基礎は上記で示したとおりですが、その中でも「ビタミンC」の存在は、他のビタミン類とは異なります。

ヒトや動物の中で作られないのがビタミンですが、ビタミンCは違います。
私たちヒトは体内でビタミンCを生成することが出来ませんが、大多種の哺乳動物は作ることが出来、ヒトと同じようにビタミンCを作れない哺乳動物は、サル、モルモットくらいで例外的な存在なのです。

また、微量で有効なのがビタミンですが、ビタミンCは違います。
ビタミンB1やB2の推奨量は1mg余ですが、ビタミンCは約100倍の100mgです。
他のビタミンと違ってかなり大量に必要とされ、薬理学的な効果を期待するときは、『1g程度』というグラム単位の量になります。

さらにビタミンの働きをみると、ビタミンB1やB2は酵素の補酵素として働きいていますが、ビタミンCには補酵素としての働きは知られていません。
しかし、約40種もの多様な働きがあるとされています。

※こちらでビタミンCの効能について詳しく解説しています。

ビタミンCの発見!

ビタミンCの発見に至る道のりは、決して楽なものではありませんでした。

十六世紀の終わりから十七世紀にかけて、新鮮な野菜や柑橘類などの効果がいわれはじめましたが、実験によって証明されたのは十八世紀の中ごろのことでした。

その後、レモンなどが大航海時代に有名となった「壊血病」に有効なことは判りましたがレモンの中にどんな有効成分があるのかについては、長い間わかりませんでした。
1920年になっても、まだ有効成分は見つかっていませんでしたが、この成分に対して「ビタミンC」という名前が付けられました。

1928年には、セント・ジェルジがウシの副腎から純粋なビタミンCを分離しましたが、その時は別の研究を行なっていた為、それがビタミンCであるとは気付きませんでした。
米国のキングは、ビタミンCの分離を目指して研究を進め、1932年にレモンから純粋なビタミンCを分離しました。
あの恐ろしい壊血病に劇的に効くビタミンC、それをレモンから分離したというキングの報告は、発表した学会で熱狂的な拍手喝采で迎えられたそうです。

ビタミンCの分離に引き続いて、ビタミンCの化学的な研究が急速に進みました。
化学構造が明らかになり、「アスコルビン酸」と命名され、化学合成が出来るようになりましたが、これらはビタミンCの発見後、わずか1・2年のことでした。

現在に至るまでの道のり!

1930年代後半から1940年代にかけて、ビタミンCが恐ろしい壊血病に対して微量で劇的な治療効果をあげたので、他の病気に対しても効くのではないのかという期待のもと、色々な病気に対する治療効果が研究されました。

しかし残念ながら、微量で有効というビタミンの概念にとらわれて、用量が100mgとは200mgとか少なすぎた為に、ビタミンCの有効性は示されませんでした。
それでも1960年代の終わりごろまでに、ビタミンCの治療効果として、メルレル・バロウ病(乳幼児のビタミンC欠乏症)、出血性の病気、薬物や毒物の中毒、骨折、シミ、ソバカスなどに認められるようになりました。

この間、ビタミンCの働き・作用について研究されましたが、はっきりしたのは、還元作用がある、コラーゲンの生成に必要とされるということぐらいでした。
その後、新しい観点からビタミンCの研究が展開されるのは1970年以後のことになり、現在に至るのです。

※こちらにビタミンCの効能について詳しく紹介しています。

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